「Pokémon Wonder」発表会&先行体験会レポート。よみうりランドの広大な森の中で“ポケモンの原点”を体験しよう
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Pokémon Wonderは,よみうりランドの奥深くにある,これまで公開されていなかった自然のままのエリアを開放し,自然に溶け込んだポケモンを探すというアクティビティだ。2021年度の開催期間は2021年7月17日から2022年4月3日までで,そのチケット予約が7月1日より「アソビュー!」にてスタートしている。
体験型アドベンチャー「Pokémon WONDER」が7月17日によみうりランド内にオープン。自然の中に隠れている50種類以上のポケモンを探そう

ポケモンは本日,自然の中に隠れている「ポケモン」を探すネイチャーアドベンチャー「Pokémon WONDER」を,7月17日よりよみうりランド内にオープンすると発表した。参加者は,クレソ博士の調査隊の一員となって,自然との調和をコンセプトにさまざまな手法で表現された50種類以上のポケモンを探す。
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発表会に登壇したポケモン代表取締役社長の石原恒和氏によると,このアクティビティについて「ポケモンの中でも最も原初的な体験」であり,25年前に「ポケットモンスター赤・緑」を作り上げた,ゲームフリークの田尻 智氏の体験に近いものになるという。田尻氏が生まれ育った町田市は,よみうりランドの南西10キロほどの場所にあり,自然の中での虫や動物との触れ合いがポケモンの発想の原点にあったそうだ。それと最も近い体験ができるのが,このPokémon Wonderとなる。
Pokémon Wonderにデジタルな要素はなく,とにかくワイルドで汗をかき,手足がドロドロになるかもしれないので,その覚悟を決めて挑んでほしいと語った。
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続いて壇上には,Pokémon Wonderを手がけた,クリエイティブディレクターの本山敬一氏(SIX INC.)と,謎解きクリエイターの松丸亮吾氏(RIDDLER)が登壇し,アクティビティのポイントについて解説した。
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本山氏と松丸氏ら開発チームは,自然とポケモンをテーマにした新しい遊びを提案するにあたって,「子供たちにポケモンを通じて,自然に触れてめいっぱい遊んでもらうこと」をゴールに定めたと本山氏は語る。「自然に興味はあるけど,ためらいもある」という子供たちに,どう自然の中に飛び込んでもらうかがPokémon Wonderの最大の課題だったそうだ。
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その解決ポイントとして最も重視したのが「ポケモンをどう隠すか」という点だ。ポケモンを見つけるために,何が何でも自然に飛び込ませたい。そこで,草や木をかきわけたり,土を掘ったりしないと見つけることができないような場所にポケモンを隠し,実際に昆虫や生き物を探すような感覚で楽しんでもらうという設計にしている。
テストプレイでは,アリに触るのも嫌だった子供が,ポケモンを探すために虫だらけの草むらの中に入っていく様子を見て,ポケモンには自然との垣根をなくしてくれる力があることを実感したそうだ。
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松丸氏は過去に「ポケモンカード」と謎解きをかけ合わせたイベントを手がけているが,今回の切り口はひと味違っていて,出題者が参加者に問題を投げかけるのではなく,参加者自らが能動的に考えることを楽しむようなものを作ったと述べる。企画の前に実際に森に入って観察したところ,生物が残したさまざまな手がかりを発見でき,それを参考に「ポケモンがいたと思われる手がかりを各所に残す」という方向性でデザインを施したという。
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参加者に渡される調査ノートには「ここにいるポケモンを発見してくれ」といった指示は書かれておらず,調査隊の過去の研究結果だけ記されている。それを手がかりに,参加者が自分たちで情報を見極めて探険をすることで,ポケモンを発見できるという仕組みだ。「ポケモンに会いたい」という思いのため,自分で頭を使って体を動かして考えるのが,今回のアクティビティのコンセプトだと松丸氏は語った。
![]() 調査ノートに書かれているポケモンの痕跡の例 | ![]() 痕跡はあるがポケモンの姿はない。そこからさらに踏み込んでポケモンを探すのだ |
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ここからは「Pokémon Wonder」の具体的な内容について,先行体験のレポートとともにお送りしよう。
参加者は「クレソ博士」の調査隊の一員「ポケモンリサーチャー」となって,4500平米の広さを誇る「イナギノモリ」を探索する。ここに存在する合計5つのエリアの中に,50種類以上のポケモンたちが隠れており,貸与されるカメラにその姿を収めていくのが目的だ。
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![]() リサーチャーロビーの中には,エリアを表すマップが。文字は独自のものだが,意味があるそうだ | ![]() 参加者に渡されるマップとカメラ。マップはコースによって色が違う |
調査コースは2つあり,最初のエリア「ワンダーフィールド」のあとに「古代の石垣」と「ささやきの竹林」に分岐。1つのコースで行けるエリアは3つで,5つのエリアすべてを調査するには,少なくとも2回の参加が必要となる。
![]() 最初のエリア「ワンダーフィールド」。ここだけでもかなりの数のポケモンが隠れているそうだ | ![]() 要所には道しるべが設置。ルートごとの調査エリアへと進もう |
参加者にはオリエンテーションを受ける「リサーチャーロビー」にて,コース別の調査ノートとポケモンの姿を収めるためのカメラが渡される。
発表会で本山氏が説明した通り,ポケモンたちはほとんどがただ見ただけでは発見できないところに隠れていて,調査の内容を見て自然に実際に触って,そこに残されたポケモンの痕跡を探すことが重要となる。隠れているポケモンも,草で作られたトランセル,ドングリで作られたタネボー,木彫りのムクローなど,自然の中に溶け込むようなデザインで存在していて,見つけられればきっと嬉しくなるはずだ。
![]() 木の枝にさりげなく止まっていたトランセル | ![]() 木陰の奥にはモクローの姿が見えた |
参加者は最大6人のグループで申し込みが可能で,最初のエリアである「ワンダーフィールド」より先のエリアは,各グループ単独での調査となる。そのため各エリアには滞在時間が決められていて,全エリアで約90分の調査時間が設定されている。
カメラで撮ったポケモンの写真は終了時の調査報告に使用するものであり,それらを含む撮影データを持ち帰ることはできないとのこと。また,エリア内での個人での動画や映像の撮影に関しても,謎解きのネタバレが含まれるため,現状では撮影禁止を検討しているという。詳細なレギュレーションに関しては,開催前に明らかにされるそうだ。
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今回の先行体験会は当日朝まで雨が降っていたため,地面がぬかるみ,靴とズボンが泥まみれになってしまった。汚れる旨が事前に告知されていたので,アウトドアシューズを履いていくことでことなきを得たわけだが,現場はほとんどが手つかずの自然に囲まれた場所なので,当然ながら汚れたり濡れたりすることもあり,参加するときはそれに耐えられる服装で行くことをオススメする。また夏場の場合は虫刺されや日焼け,熱中症などのの対策もしておきたい。
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![]() 葉っぱに刻まれたキャタピー。こういう姿のポケモンもいる | ![]() ドングリの山の中にはタネボーが |
対象年齢は小学生以上で,通常価格は大人(中学生以上)が4900円(税込,よみうりランド入場料込み,以下同),小学生が1800円となっている。大人1名で参加の場合は2名分の料金(9800円)が必要となり,3人以上の場合はグループ割引が適用される。また,小学生は2名につき18歳以上の大人の1名の同伴が必要となる。詳しくは公式サイトやアソビューのチケット購入ページを参照してほしい。
「Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)」公式サイト
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