スクウェア・エニックスが2014年6月12日に発売するステルスアクション「Thief」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox 360。Xbox One版は9月4日に本体と同時発売 )のプレイムービーを掲載した。本作は,1998年から2004年にかけてリリースされた「Thief」シリーズを,Eidos Montrealが“再創作”したゲームだ。 Eidos Montrealといえば,代表作である「デウスエクス」(PlayStation 3 / Xbox 360)をはじめ,ハイクオリティなアクションゲームに定評のあるメーカーで,「トゥームレイダー」シリーズをトレンドに合わせて新生させた「TOMB RAIDER」(PC/ PlayStation 3 / Xbox 360)にも,主にマルチプレイ部分の担当として関わっていた。 本作も「TOMB RAIDER」と同様に,旧シリーズの世界観やゲーム性を尊重しながら,まったく新しいゲームとして再構築されている。攻略のヒントが得られる「フォーカス」など,今の時代に受け入れられるような遊びやすい新要素が数多く盛り込まれているのが大きな特徴だが,それらのアシスト要素は,難度設定のオプションでオフにもできる。このあたりは,コアなシリーズファンと新規プレイヤーの双方を満足させるための落とし所なのだろう。 遊びやすく再構築されているとはいえ,今の時代に戦闘が主軸ではなく,ステルスに特化したゲーム性というのはかなり“渋い”。昨今ではカバーアクションやステルスを重視していても,なんだかんだで力押しのランボープレイ上等なタイトルも少なくないが,本作は「そもそも戦闘自体を極力避けるべきだ」というコンセプトが徹底されているし,実際に主人公の「ギャレット」は,一流の盗賊ではあるが,屈強な戦士ではないし,多勢を相手に大立ち回りができる華麗な暗殺者でもない。その分,身を隠すためのアクションや能力が非常に優れているため,プレイヤーは必然的に「面倒事は避けてお宝を回収しよう」という,実に盗賊らしい進め方を重視することになるのだ。 こう書くと,地味なゲームにみえてしまうかもしれないが,盗賊としての立ち回りが求められる本作には,一種の“なりきり感”があり,他にはない魅力を持っているのは間違いない。今回紹介するムービーでは,プロローグのシーンからお宝を探る様子,そして主人公が完璧超人ではないということを思い知らされる戦闘シーンなどをまとめてお見せしよう。往年の洋ゲーファンであれば,どことなく懐かしいと感じられる雰囲気を持っている作品なので,ぜひ注目してほしい。「Thief」をプレイムービーで紹介

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