WHQL版「GeForce 337.88 Driver」登場。ゲームの読み出し時間を短縮する「Shader Cache」導入が目玉
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すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。なお,統合される「GeForce Experience」のバージョンは2.0.1(14.6.6.0),「HD Audio Driver」のバージョンは1.3.30.1,「PhysX System Software」のバージョンは9.13.1220なので,先の公式最新β版ドライバ「GeForce 337.50 Driver Beta」と比べると,GeForce Experienceのみ,若干のアップデートが入ったことになる。
→32bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.88 Driver(277MB)
→64bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.88 Driver(333MB)
→Windows XP用GeForce 337.88 Driver(244MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.88 Driver(277MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.88 Driver(333MB)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
さて,そんな337.88ドライバだが,注目したいのは,「Shader Cache」(シェーダキャッシュ)という新機能がNVIDIAコントロールパネルに実装されたことだ。
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GeForce公式情報ページである「GeForce.com」の337.88ドライバ解説ページによると,これは,PCのストレージ上にシェーダ専用キャッシュを用意し,ゲームの実行時にコンパイルされたシェーダプログラムを保存しておけるようにするというものだ。
従来,コンパイルされたシェーダプログラムは,ゲームを終了すると破棄されるようになっていたため,ゲームをプレイするたびに再度コンパイルする必要があったが,それが不要になるため,ゲームの読み出し時間と,CPU負荷の低減を図れるとNVIDIAは主張している。
理屈どおりであれば,2回め以降の起動時に読み出し時間が短縮されるはず。ゲーム実行中のコンパイルが減れば,あまりCPUスペックの高くないゲームPCにおけるカク付きも減りそうだ。
また,性能面の最適化では最大75%の向上が謳われていたり,バグフィックス面では,対象となるユーザーはそう多くなさそうである一方でいろいろ致命的だった問題が潰されていたりと,見どころは少なくない。対象となるNVIDIA製GPUのユーザーなら,試してみる価値があると述べていいのではなかろうか。
ただし,ドライバのアップデート作業は自己責任となるので,その点だけはご注意を。
## 以下,GeForce.comの関連記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 337.88 Driverの対応製品
- GeForce GTX TITAN Black・GTX TITAN
- デスクトップPC向けGeForce 700~200シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce 9&8シリーズ
- デスクトップPC向けQuadro Kシリーズ,Quadro 4x0シリーズ,Quadro x000シリーズ,Quadro FXシリーズ,NVSシリーズ
- ノートPC向けGeForce GT 730M
- ノートPC向けGeForce 600M~100Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce 9M&8Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro Kシリーズ,Quadro 5000M~1000Mシリーズ
- ノートPC向けNVS 5000M~100Mシリーズ
- Tesla Kシリーズ,Tesla 20・10・8シリーズ
- IONプラットフォーム
●GeForce 337.88 Driverにおける性能向上(シングルカード構成時)
(※GeForce GTX 750の例で,比較対象はGeForce 335.23 Driver。今回は具体的な数字が示されていないため,GeForce.comからグラフを引用する)
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●GeForce 337.88 Driverにおける性能向上(シングルカード構成時)
(※GeForce GTX 780 Ti SLIの例で,比較対象はGeForce 335.23 Driver。今回は具体的な数字が示されていないため,GeForce.comからグラフを引用する)
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●GeForce 337.88 Driverの新要素
・Shader Cacheの導入
- NVIDIAコントロールパネルの「3D Settings」-「Manage 3D Setting Page」から有効/無効切り替え可能。容量は最大256MB。場所は標準だとテンポラリフォルダ内だが,ジャンクションポイントを利用して移動させることもできる
・4Kディスプレイとの互換性向上
- SST(Single Stream Transport)仕様の4Kディスプレイに対応
・SLIの拡張
- 「Call of Duty Online」「DARK SOULS II」「Daylight」「Icarus」「Smite」「Sniper Elite 3」「Total War: Rome 2」「Wildstar」「Windborne」用SLIプロファイルの追加
- 「Battlefield 4」(のコミュニティテスト環境)「Bound by Flame」「Diablo III」「Everquest: Landmark」「War Thunder」「Watch_Dogs」「World of Tanks」用SLIプロファイルのアップデート
- 「DARK SOULS IIにおけるNVCPLアンチエイリアシングのサポート追加」
・3D Visionの拡張
- 「3D Compatibility Mode」正式対応(※機能自体はGeForce 337.88 Driverで導入済み)
- 「Call of Duty: Online(Good)」「DARK SOULS II(Good)」「Dayz(Good)」「Goat Simulator(Excellent)」「Halo: Spartan Assault(Good)」「Loadout(Fair)」「MXGP - The Official Motocross Videogame(Good)」用3D Visionプロファイルの追加
※タイトル名の後ろにある( )書きは追加時のレーティング
●GeForce 337.88 Driverで解決した問題(Windows 8.x・7・Vista)
- 「PlanetSide 2」でゲームがクラッシュし,画面に何も表示されなくなることのある問題
- 3D Visionコントローラドライバがインストールされた環境で「XFire」が動作していると,「Titanfall」がクラッシュする問題
- WindowsからHyper-Vを有効化すると「Code 43」エラーが発生する問題
- GeForce GTX TITANのトリプルディスプレイ接続時にNVIDIA Surround(2D)を有効化できない問題
- GeForce GTX TITANのNVIDIA Surround(2D)構成時にVsyncを有効化できない問題
- GeForce GTX TITANのNVIDIA Surround(2D)構成時に,DDC/CI(Display Data Channel Command Interface,PCからディスプレイを制御するためのVESA規格)を用いたディスプレイ制御を行えない問題
- GeForce GTX 780 Tiの3/4-way SLI構成時に4Kディスプレイと接続しNVIDIA Surround(2D)を有効化すると,有効化の完了までに数分要する問題
- GeForce GTX 745搭載環境でWindows 8のモダンUIに線が走る問題
- GeFore GTX 690搭載環境で「Sid Meier's Civilization V」を実行すると,ゲーム内のキャラクターがちらついて表示される問題
- GeFore GTX 690搭載環境で「Halo 2」を実行するとテクスチャがちらついて表示される問題
- GeFore GTX 690搭載環境でX-Plane 10を実行すると,地平線や3Dオブジェクトの輪郭線がおかしくなる問題
- GeForce GTX 660 Ti搭載環境で「NEED FOR SPEED RIVALS」を実行したとき,「nvwgf2umx.dll」のエラーが出てゲームがクラッシュする問題
- GeForce GTX 650をVIZIO製テレビ「VA26LHDTV10T」と接続した環境で,グラフィックスドライバが当該テレビを認識できない問題
- GeForce GTX 460搭載環境でCisco製オンラインミーティングツール「WebEx」を利用したビデオ再生を開始したとき,ほどなくBSoDが発生する問題
- GeForce FX 770M搭載環境で,Windowsの起動後,BSoDが発生する問題
- GeForce GTX 780のSLI環境でChromeブラウザがおかしくなることのある問題
- GeForce GTX 570搭載環境で「Natural Selection 2」を実行すると,影がちらついて表示される問題
- GeForce GTX 590をグラフィックスカード,GeForce GTX 460をGPU PhysXアクセラレータとして利用する“SLI+単体GPU”構成で,たいていのゲームがクラッシュする問題
●GeForce 337.88 Driverで解決した問題(Windows XP)
- リリースノートに記載なし
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