「キネマ51」:第24回上映作品は「ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中」
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グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が支配人を務める架空の映画館,「キネマ51」。この劇場では,新作映画を中心としたさまざまな映像作品が上映される。
第24回の上映作品は,支配人の魂の映画「ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中」。
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「ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中」
関根:
前回もたいへんなおじいちゃんの映画でしたけども,今回もまた。
須田:
前回は監督がおじいちゃんでしたが,今回は主人公がとんでもないおじいちゃんです。
関根:
本当にとんでもないおじいちゃん。まさにクソジジイでした。
須田:
そうですね。でも,僕の大好きなおじいちゃんでしたよ。
関根:
おじいちゃんとの思い出話もお聞きしたいですね。
ということで,ここからは支配人一人でしゃべってください。
須田:
えー,うちのおじいちゃんはですね……って,部長,体よくサボろうとしてるでしょ。
関根:
ダメですか。
須田:
ダメです! 部長は,今回が初ジャッカスなんですよね。
関根:
そうなんですよ,以前テレビでちょっと観て,あーこれ無理だわって思ってました。一言で言うと……不快。
須田:
そう,確かに深いんですよ,この作品は。
関根:
いやいや,ディープのほうじゃないですよ,気分が悪いほうです!
須田:
ああぁ,なんと!
関根:
分かってて言ってますよね。
須田:
そういうことでしたら,僕がその不快感をすぐ消してさしあげましょう。
関根:
ホントですか? 分かりました。よろしくお願いします。
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支配人のジャッカス講座?
須田:
4Gamer読者の皆さんにも知らない方はいらっしゃると思うんですけど,ジャッカスってもともとはMTVのTV番組なんですよ。リアルバラエティとでも言いますか,投稿動画系作品の出口といった内容なんです。
関根:
1980年代に日本でもはやったドッキリ番組[1],ああいった感じなんですかね。
須田:
ドッキリ番組の要素もあるんですけど,それだけじゃないのがジャッカスの凄いところで。
関根:
ほうほう。
須田:
ジョニー・ノックスヴィルという男を中心に,バカバカしいことが大好きな奴らが,自分達の体を張ってあらゆる悪ふざけをするんですよね。
関根:
この映画でも凄かったですよね。エンドロールに絶対真似しないでくださいって出てましたけど。あんなの真似する人はいないでしょう。
須田:
あのテロップはTVでも毎回毎回出るんですよ。もはやネタですよ。
関根:
有名なエピソードなんかあるんですか?
須田:
一番有名なのは,スーパーにあるカートに乗るっていうやつですね。
関根:
なんとなく観たことあるような。
須田:
あれに乗ってサンフランシスコの坂道を下っていくとか,あらゆる場所を走るんですよ。
関根:
危険度高いですね。
須田:
大体みんな骨折経験者で。先ほど中心人物といったジョニーっていう人なんか,もともとはスケートボードを中心としたカルチャーマガジンに投稿する読者だったんですよ。この雑誌はスケーターやトンガった若者に人気があって,読者が自分達のトリックなんかを写真やビデオなどで投稿してきていたんです。それが話題になって,読者もより凄いことに挑戦するようになってきた。
街中のあらゆる場所でスケートしたり,ほかにも面白いパフォーマンスを投稿し始めたんです。そしてあるときジェフ・トレメインという編集者が,ジョニーの投稿してきた股間にスタンガンをあてるというバカ投稿に目をつけたんですね。このバカバカしさを追求していったら面白いTV番組ができると。
4Gamer:
プロレスに置き換えるとバックヤードレスリング[2]みたいなものですかね。
須田:
そうですそうです。だからTVの出演者もプロスケーターなどの基礎が出来ている人が多かった。そこがほかの番組との違いで。無防備な素人やタレントがやっているというわけではなくて,ちゃんと土台があって鍛えられた格闘家がUFC[3]に上がるのと同じように,スケーターとして鍛えられた男達がジャッカスという舞台に上がっているという。
だから痛々しいんじゃないんですよ,プロ意識があるんです。ね,好きになってきたでしょ?
関根:
支配人の熱さは伝わりました。というかいい笑顔です(笑)。
須田:
ちなみに,日本でもジャッカスは撮影されたことがあるんですよ。
関根:
そうなんですか。もっと話題になってもよかった気もしますが。
須田:
本国と同じようにゲリラ撮影をしたのがまずかったようで,警察沙汰になってほとんどカットされたそうですよ。
関根:
まあ,あんなのゲリラ撮影したら,問題になるでしょうね。
ジャッカスの映画はなんともう4作目
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そういえば以前,支配人は初めて観た3D映画が「ジャッカス3D」だったとおっしゃってましたよね(関連記事)。
須田:
そうですよ。ジャッカスが3Dになるからということで,苦手だった3D映画を観ようという気持ちになったんです。
関根:
そうなんですね。
須田:
3Dって臨場感じゃないですか。あの迫力ですよ。あの迫力で○○○が宙を舞うんですよ。しかもスローで。
関根:
(笑)。
須田:
ラストシーンですよ。工事現場や野外フェスなんかにある簡易トイレありますよね。あれにジョニーが入っていて,クレーンで吊り上げられるんですよ。凄く豪華な音楽にのせてそれが上下に揺れて,結果,色んなものが舞ってるんですよ。それを観てホント最低だなって(笑)。
関根:
それはホントに最低ですね。
4Gamer:
それでまた3Dがイヤになったんでしたよね,確か。
関根:
当然といえば当然の結果ですね。
須田:
いやいやいやいや。それで,僕はある意味そのエンディングが,ジャッカス自体のフィナーレとも感じとれたんですよ。
関根:
もう行くところまでいったなと。
須田:
そう。だから,今回ジャッカスの新作がやって来ると聞いて,あいつらこれ以上何をするんだろうと。
関根:
昔からの知り合いみたいですね。
須田:
連中とは,10年以上の付き合いになりますからねぇ。だから昔バカやってた仲間に久しぶりに会う感じで。
関根:
ちょっと気恥ずかしい感じで。
須田:
みんな年を重ねていくんだなと映画観るたびに思っていて。1999年のジャッカス3Dの段階で,この人達もおっさんになったなって感じてたんです。みんな30~40代。それもあって,3Dで終わりだと思ったんですよ,肉体の衰えも含めて。たけし軍団のガンバルマンズ[4]みたいなものですから。
関根:
「スーパージョッキー」ですね。
須田:
なので,今回の映画は,期待と不安が入り混じる感じで観に行きました。
関根:
結論はどうでしたか?
須田:
えーっと,映画でした。
関根:
確かに! そうなんですよ。映画だったんですよ。上映前は気が重かったんですけど,気付いたら観終わってました。ちゃんとストーリーもあるんですよ。
須田:
ジャッカスには,そもそもストーリーなんてなかったのに。
関根:
小ネタ集ですもんね。
須田:
そうですそうです。その小ネタの一つに,ジョニーがアーヴィンじいさんというキャラに扮してドッキリをしかけるというものがあるんです。そのアーヴィンじいさんを主人公にして,悪ふざけをしながら物語が進んでいくロードムービーなんですよ,今回のジャッカスは。
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正直あんまり必要ない気はしますけど,一応ストーリーを説明しておきます。アーヴィンじいさんの娘がドラッグで服役してしまったんですね。で,彼女が一人で育てていた息子,つまりアーヴィンじいさんの孫にあたる男の子を,南部で離れて暮らしている父親の元へ預けることになったと。そのために孫をつれて旅をするじいさんのロードムービーという体裁になっているんです。
須田:
西海岸から南部まで車で移動する途中途中でいろんな悪ふざけをしていく。従来は,その悪ふざけだけで映画も作っていたんですけど,今回はストーリーがきちんとある映画だったんですよ。ついにジャッカスは映画になったんですよね。
関根:
みんなやっと大人になったなぁということですかね。
須田:
3Dまではやっぱお前らバカだなぁって思っていたんですよ。あれから5年,みんな大人になりました。僕は嬉しかったんですけど,同時にさびしいというか,もう無茶できないんだなっていうことも感じましたね。
関根:
完全に旧友を想う目になっていますよ。
須田:
部長,どうでした? 僕の友人達の活躍は。部長の感想を聞きたいです。
関根:
友人って。えーっと,微妙なんですよ。面白かったんですよ,とても。でも僕にとって初めてのジャッカスじゃないですか。支配人から散々ジャッカスのバカ話を聞かされていて,正直観たくないと思いながら観ていたんですよ。
それなのに普通の映画だったんで,コアなジャッカスファンがこれをよしとするのか。むしろ僕が面白がれる程度じゃダメなんじゃないかとすら考えましたよ。
須田:
なるほどね。
関根:
コアなファンにとっては物足りないんじゃないかな,って。
でも,ちゃんと不快に思ったところもありましたよ。
須田:
ちゃんとって言い方も変ですけどもね。
関根:
あの,児童保護団体との対決。あれはやっぱり,なかなかにひどい話じゃないですか。まったくもって人の善意をもてあそんでるあの感じ。
須田:
児童擁護団体の支持者が集まるバーに行って,息子を預かるとお金がもらえるんだとか,息子は金づるだとか大声で叫んだりするんですよね。
関根:
そう,あれは不快でした。
須田:
確かに,なかなか深い話でした。
関根:
だからそっちじゃないですって。
話を戻して,僕が楽しめたということに対してコアなファン代表の支配人はどう思われますか?
須田:
やっぱり僕にとっては3Dの○○○が究極の形なんですよ。あれを超えることはない。だから今回のように大人なジャッカスでOKだと思いました。
関根:
○○○以上のものをこの先も追い求めても限界がある。むしろ違うものをやってもらいたいということですね。
須田:
そうですね。今回の方向転換で感じたのは,単なる悪ふざけのところからアメリカ人の本質,正義や愛国心といったアイデンティティの部分をえぐるような笑い。イギリスでいうところの「モンティ・パイソン」[5]のような。そこに足を踏み入れてきたのではないかと。
関根:
僕も観ながらアメリカの美徳,映画タイトルで言うと「アメリカン・ビューティー」[6]を思い出しました。
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ジャッカスを観てから遊ぶべきゲームって?
須田:
TeTさんはジャッカスは?
4Gamer:
僕も観ていないですね。
須田:
デスマッチ系と相通ずるものがあると思うんですよ。
4Gamer:
お話を聞いている感じだと大日本プロレスみたいなもんかなぁとは,ぼんやりと思いました。
須田:
そうですそうです。まさにそうです。大日のアメリカ版みたいなものです。それがプロレス団体じゃないだけで。
関根:
プロレス団体じゃないだけって,それ全く違うってことじゃないですか。
4Gamer:
うーん。じゃあ,バラモン兄弟みたいなものですかね。
関根:
何ですか? バラモン兄弟って?
4Gamer:
闘龍門X出身の佐藤 秀,恵という双子がですね,今はフリーとなってバラモン兄弟として活躍しているんですよ。
関根:
どんな兄弟なんですか?
4Gamer:
臓物を投げたりする系です。虫をまいたり墨汁を噴き出したり豚の頭を使って攻撃したりとか。
須田:
凄いっすね。
4Gamer:
豚の頭の上にパワーボムをやったり。
須田:
むしろいいクッションになってるんじゃないですか。
4Gamer:
骨と骨がぶつかる痛みがあるのかもしれないです。いや,でも痛いというより,何かイヤだなぁって感じなんでしょうね,きっと。精神的なダメージを与えるというか。
須田:
確かに。まあ,それと一緒というか,もっとひどいというか。でも,こうやってお二人にジャッカスの魅力を伝えることが出来て良かったです。
ということで,ストーリーも面白い今回のジャッカス。ぜひ入門編として楽しんでいただければと思います。
4Gamer:
ありがとうございます。僕もトライしてみたいと思います。ということで,関連のゲームをご紹介いただけますか。
須田:
ずいぶん事務的に行くんですね。
関根:
ジャッカスは,過去にゲーム化されていますが……?
須田:
そうなんですよ。ただ,それを紹介するのも,芸がないじゃないですか。なので,あえてそこははずしました。
関根:
さすが支配人,いろいろと考えていただいてありがとうございます。
須田:
とんでもない。このゲーム紹介,毎回気合入ってますから。
関根:
……はい,続けてください。
須田:
この映画,ジャッカスの劇場版4作品目じゃないですか。
関根:
はい。
須田:
ということで,4という数字。
関根:
はい?
須田:
4といえば,PlayStation 4ですよ。
関根:
はぁ?
須田:
いよいよ出ましたね。
関根:
確かに発売されましたが。
須田:
そしてなんと,もう一つの4といえば,
関根:
もう一つの?
須田:
「バトルフィールド 4」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox One /Xbox 360)ですよ。これもナンバリングの4作目ということで。
関根:
まさか。
須田:
これにします!
関根:
えー。
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須田:
分かりやすく言うと,戦争ゲームです。
関根:
全然違うじゃないですかジャッカスと。
須田:
だってぇ,PS4で,バトルフィールド4で,ジャッカス4ですよ。ね。
関根:
ねって。
須田:
まあ引っ張ってもしょうがないので,
関根:
はい?
須田:
お遊びはココまでということで。なぜこの話をするかというと。
関根:
おっ,急・展・開!
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「バトルフィールド」シリーズっていうのはアメリカのEAの戦争ゲームなんですけれど,DICEというスウェーデンの開発会社が作っているんですね。もともとDICEっていう会社は,物理に強いんですよ。物理演算って分かります?
関根:
すいません,ちょっと分からないです。
須田:
CGで物が壊れたときの壊れ方など物理的な物の動きをシュミレーションする際に用いられるコンピューターの計算処理のことなんです。
関根:
なるほど,なんとなく分かりました。
須田:
このゲームは,戦争もののFPSとしては後発なんですよ。「メダル・オブ・オナー」,そしてライバルの「コール・オブ・デューティ」が二大人気FPSで,EAのパブリッシングタイトルでいうと,このゲームは二番手だったんですよ。
関根:
一番手はメダル・オブ・オナーですよね。
須田:
そう。だけどDICEは破壊表現に特化した物理演算エンジン,自社開発したエンジンであるFrostbiteを使って個性的な作品を発表し続けてきたんです。これが徐々に脚光を浴びて,何でも壊せる快感がプレイヤーの支持率をあげていったんですよ。
関根:
なるほど。
須田:
前作の「バトルフィールド3」まではFrostbite 2だったんですが,いよいよ今作で3になって,毎秒60フレームで動く描写,描画能力を使って,バリッバリのバトルフィールドが生まれたんです。
関根:
ジャッカスのようなさまざまなものが破壊される物理アクションコメディをゲームで体現するためには,物理演算能力の高いエンジンのゲームを,高いスペックのハードで体験するしかないということですね。
須田:
そう。ジャッカス的な破壊を楽しむにはね。
4Gamer:
破壊衝動が刺激されたら,実際にジャッカスみたいなことを街でやると大変なことになるので,バトルフィールド4をやりましょうと。
須田:
よく僕が言おうとしていたことが分かりましたね。ということで,自信を持って,ジャッカス的ゲームとはなんぞやということをお話できたかと思います。
関根:
やや強引ではありましたが,話はつながりましたので,今回は◎を差し上げます。
須田:
赤ペン先生,添削ありがとうございました!
関根:
ありがとうございましたー。
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「ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中」
1.1980年代に日本でもはやったドッキリ番組[1]/strong>
主に芸能人をひっかけるどっきりバラエティの2大番組といえば、日本テレビ系の「元祖!どっきりカメラ」とフジテレビ系の「スターどっきり(秘)報告」。前者はいたずら終了後,「どっきりカメラ」と書かれた看板を持って出てくる野呂圭介というおじさんが有名。後者は芸能人が芸能人をだますというのが特徴で,その後のバラエティの定番となる寝起きドッキリが有名だった
2.バックヤードレスリング/strong>
その名のとおり「バックヤード」(裏庭)で行われるプロレス。もともとはプロレスマニアが自宅の裏庭などで行っていた,非常に危険で過激なプロレスごっこを起源とする。カリフォルニアのBackYard WrestlingがCATVで放送するなどしたことで,一時期大きな話題を呼び,ゲーム化もされてきた。ちなみに世界最大のプロレス団体であるWWEは,「訓練を受けていないアマチュアがケガをする危険がありますので、『バックヤードレスリング』の概念には断固反対します」との立場を表明している(バックヤードレスリングに関してのWWEの意見)
3.UFC/strong>
Ultimate Fighting Championshipの略。現在はズッファLLCが運営する総合格闘技イベント。かつて総合格闘技の興行といえば,日本のPRIDEが最高峰の舞台であった時期が間違いなくあったが,現在の世界最高峰はUFCである。歴史を積み重ねつつ競技性を押し進めた結果,かつてないハイレベルな戦いが繰り広げられている。日本では衛星放送のWOWOWでのみ放送中
4.たけし軍団のガンバルマンズ/strong>
1983年から1999年まで日本テレビ系で毎週日曜午後1時から放送されていた「スーパージョッキー」の名物コーナー。司会のビートたけしの弟子達で結成されたたけし軍団が,体を使ってたけしの無茶な特訓に挑戦するというもの。武道やフィールドアスレチックのようなものも多く行われたが,最も有名な特訓は「熱湯風呂」。この企画は,たけし軍団と競演していたダチョウ倶楽部の代表作となり,たけしのお笑いウルトラクイズなどでその芸風をいかんなく発揮することとなった。
5.モンティ・パイソン/strong>
1969~1974年にかけてイギリスの国営放送BBCで放映されていたコント番組。政治,宗教,人種といったTV番組では微妙な話題を積極的に取り上げ,毒の強い表現で笑いに変えることで一躍人気を博した。何本かの映画も作られ,そのうちの1本,「ライフ・オブ・ブライアン」(1979)はイエス・キリストやキリスト教の誕生を毒舌すぎるコメディタッチで描いた作品で,多くの批判や上映禁止運動が起こった。日本でも1970年代に東京12チャンネル(現テレビ東京)で放送され,山田康雄(ルパン三世),納谷悟郎(銭形警部),広川太一郎(Mr.Boo/マイケル・ホイ)といった名声優達の“話芸”ともいえる素晴らしい吹き替えで好評を博した。吹替版のDVDボックスは必見。
6.アメリカン・ビューティー/strong>
1999年公開のアメリカ映画。アメリカのごくごく一般的な家庭であろう一家が,少しの歯車の狂いから徐々に崩壊していく姿を描いたブラックコメディ。アメリカ社会における正義や家族の絆,根底に流れる“力あるものが制する”思想といった表裏一体な闇の部分をえぐりだし,アカデミー賞作品賞を受賞した。監督はサム・メンデス。主演は,高校生の娘の友達でなんだか妙に色気のあるチアリーダーに恋をして妄想をしまくる中年男を演じた,ケヴィン・スペイシー
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