プレイヤーの脈拍がゲームに影響するホラーアドベンチャー「Nevermind」の開発資金公募がKickstarterで開始。精神状態をコントロールできれば実生活にも役立つ?
「Nevermind」公式サイト(※英語)
Kickstarter「Nevermind」プロジェクトページ(※英語)
Nevermind
本作最大の特徴は,脈拍測定器などで計測したプレイヤーの脈拍をモニタリングすることで,恐怖でストレスを感じるとゲームが難しくなり,心が落ち着けばやさしくなるというように,精神状態がゲーム内容に反映される独特のゲームシステムだ。
なお,計測機器がなくともゲームをプレイできるように,カメラ視点やプレイヤーの動作からプレイヤーの心理状態を探ってゲームに反映するようなデザインになるとのこと。リリースは2015年6月頃の見込みで,Steamでの配信が予定されている。
Nevermind
本作は,“Neuroprober”と呼ばれる医者が主人公となる。最先端技術を使い,トラウマで心に深い傷を負った人の潜在意識下にある暗くねじれた世界にダイブし,その奥に潜む恐ろしい謎のロックを解除するためにパズルを解いていくという内容だ。古典的なゲームの精神でいえば「Myst」のようなアドベンチャーだと,Kickstarterのページでは説明されている。
なお,本作のステージは最低でも4つの“レベル”が用意されることになり,ストレッチゴールに到達した場合,さらにレベルが追加されるとのこと。
Nevermind
本作では,忘れられないほどのゲーム体験を実現するとともに,ストレスの多い状況に置かれたプレイヤーの心の中ではどのような反応が起きているのか,より意識させることを目的としているという。つまり,「Nevermind」をプレイして精神状態をコントロールできるようになれば,実生活でストレスを受けたときにも,それが役立つというわけだ。
エリン・レイノルズ(Erin Reynolds)氏
本作は,10年来のゲーム開発者でるクリエイティブディレクターのエリン・レイノルズ(Erin Reynolds)氏が,2012年に南カルフォルニア大学に復学し,MFA論文プロジェクトとしてスタートしたシリアスゲームが元になっている。さらにはゲームにとどまらず,実際にトラウマに苦しむ人々の治療に使用できるバージョンを作ることを長期的な目標として掲げているとのこと。
「Nevermind」は,プレイヤーの脈拍に応じてゲームの難度が変わるという新しいアプローチだけではなく,実際に人の役に立つ“ポジティブ”なゲームになる可能性を秘めているという点でも注目できる作品だ。3月7日の締め切りまでに目標額を達成できるか,今後の動向を見守りたい。
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